今回は「GRIT-やり抜く力-」を紹介します。
この本をお勧めしたい人
- 人生の成功パターンを学びたい方
- 自分の才能の無さに自信を失っている方
著者紹介
著者は、心理学研究者のアンジェラ・ダックワース氏。
アンジェラ・ダックワーズ
ペンシルベニア大学心理学教授。近年、アメリカの教育界で重要視されている「グリット」(やり抜く力)研究の第一人者。2013年、マッカーサー賞(別名:天才賞)受賞。教育界、ビジネス界、スポーツ界のみならず、ホワイトハウス、世界銀行、経済協力開発機構(OECD)、米国陸軍士官学校など、幅広い分野のリーダーたちから「やり抜く力」を伸ばすためのアドバイスを求められ、助言や講演を行っている。
ハーバード大学(神経生物学専攻)を優秀な成績で卒業後、教育NPOの設立・運営に携わり、オックスフォード大学で修士号を取得(神経科学)。マッキンゼーの経営コンサルタント職を経て、公立中学校の数学の教員となる。その後、心理科学の知見によって子どもたちのしなやかな成長を手助けすることを志し、ペンシルベニア大学大学院で博士号(心理学)を取得し、心理学者となる。子どもの性格形成に関する科学と実践の発展を使命とするNPO「性格研究所」の創設者・科学部長でもある。
ダックワース教授の研究は、多数の学術専門誌のほか、「ニューヨーク・タイムズ」「フォーブス」「タイム」をはじめ一般紙誌でも広く採り上げられている。長年の研究成果をまとめた本書は、2016年5月の刊行直後から「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー上位にランクイン。たちまち異例のベストセラーとなり、「CBSニュース」をはじめテレビ等で大きく報じられた。TED トーク「成功のカギは、やり抜く力」の視聴回数は900万回を超える。夫とふたりの10代の娘とともにペンシルベニア州フィラデルフィア市に在住。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける | アンジェラ・ダックワース, 神崎 朗子 |本 | 通販 | Amazon
今回は私が読んだ中で特に勉強になった3つを紹介します。
「才能」では成功できない
努力によって成功を収めた人のことも「生まれつき才能があったから」と決めつけたり、華々しく活躍している人を見れば、ずば抜けた才能にあこがれたりする。
「才能」に目が奪われてしまうと、同じかそれ以上に重要なもの、すなわち「努力」に目がいかなくなる
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける | アンジェラ・ダックワース, 神崎 朗子 |本 | 通販 | Amazon
才能だけで成功している人はいないという意見。
これはなんとなくわかります。
大リーグで活躍し現在は引退したイチロー選手ですが、
彼は小学生の頃から毎日朝から晩までの練習をこなしたりと、
普通の人以上に並大抵ではない努力を重ねていたそうです。
成功する人は才能だけではなく、その背後にある圧倒的な努力が成功の土台を築いていると言えます。
一番よくないのは途中で辞めてしまうことです。
石の上にも3年と言いますが、何かを取り組むときには3年以上取り組む気持ちを持ちたいですね。
私もこのブログを3年は続けていきたいと思っています。
努力するためには、「好き」になること
自分の興味があることを掘り下げるにしても、練習に励み研究を怠らず、常に学ぶなどやるべきことはたくさんある。だからこそ言っておきたいのは、好きでもないことは、なおさらうまくなれるはずがないということだ。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける | アンジェラ・ダックワース, 神崎 朗子 |本 | 通販 | Amazon
自分の小学生時代の友人で、東大理3に合格した人がいました。
彼は小学生時代、百科事典を読むのが好きで、
彼の家に遊びに行っても、百科事典を広げて読むような人でした。
そして百科事典から得た内容を、楽しそうに自分に話してくれたのをよく覚えています。
彼は知識を得ることを楽しんでいるように思えました。
恐らく彼は勉強を嫌なものだと思ってなくて、
長期間に及ぶ受験勉強も普通の人よりストレスなくこなせたのではないかと考えます。
「好きこそものの上手なれ」と言いますが、自分の楽しいと思えることを見つけて
取り組んだ方が努力を継続しやすいと思います。
「能力」は努力によって伸ばせる
脳が完全に「固定」してしまうことは一瞬もなく、私たちが生きている限り、神経細胞は互いに新しい結合を増やし、結合を強化する能力を持っている。筋肉を鍛えれば強くなるのと同じで、脳も新しい課題を克服しようと頑張っていると強くなる。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける | アンジェラ・ダックワース, 神崎 朗子 |本 | 通販 | Amazon
知的能力に関する考え方に「固定思考」と「成長思考」があるそうです。
- 成長思考:一生懸命努力すれば自分の知的能力を伸ばすことは可能
- 固定思考:知的能力は人の基本的な性質で、能力を伸ばすことは不可能
1,成長思考の人の特徴
- 逆境を楽観的に受け止められるようになり、粘り強くなれる。
- 新しい試練が訪れても臆せずに立ち向かうため更なる強さが培われる。
- 努力すればきっとうまくいくと信じている
2,固定思考の人の特徴
- 逆境を悲観的に受け止めるようになる
- 困難なことはあきらめてしまうだけでなく、最初から避けるようになる
固定思考でいると、自分の限界を超えることはなく、成長もそこで止まってしまいます。
成長思考でいれば、困難を乗り越えるたびに成長していけるので、
いずれどんな困難にも立ち向かえるようになっていく気がしますね
まとめ
本書をまとめると、“才能だけで成功している人はいない。大切なのはどんな逆境も乗り越えられると信じて努力を継続すること。”であると感じました。
青臭いメッセージのようにも聞こえますが、本書ではエビデンスや研究結果を用いて論理的に解説をしています。
ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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