思考力を高める!「自分のアタマで考えよう」

書評

今回は「自分のアタマで考えよう」を紹介します。

考えるための方法論をまとめた本です。思考力を高めて、「考える」ことを得意に変えていきましょう!

この本をお勧めしたい人

  • 思考力を高めたい方
  • そもそも思考するってどういうことか疑問に思う方

著者紹介

著者は、月間PV100万越えの大人気ブロガー、ちきりん氏

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働く。その後、米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。マネージャー職を務めたのちに早期リタイヤし、現在は「働かない生活」を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログ「Chikirinの日記」を開始。政治・経済からマネー・問題解決・世代論まで、幅広いテーマを独自の切り口で語り人気を博す。現在、月間100万以上のページビュー、日に2万以上のユニークユーザーを持つ、日本でもっとも多くの支持を得る個人ブロガーの1人。

自分のアタマで考えよう | ちきりん, 良知高行 |本 | 通販 | Amazon

要約

今回は私が特に参考になった3つの学びを紹介します。

知っていると考えるは別もの

自分の頭で考えること、それは「知識と思考をはっきりと区別する」ことから始まります。頭の中から知識を取り出してくるのではなく、むしろ知識を一旦「思考の舞台の外」に分離することが重要なのです。

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「知識」と「思考」は全く異なります。

 知識:何かについて「知っている」こと。
 思考:「考える」ことで何らかの結論を出すこと。

なにか新しい情報を得た時に、過去の自分の経験や知っていることに照らし合わせて、「あの時のアレと似ているな!」とか「このパターンね!」と思うことがあります。

しかし、過去の知識にとらわれていては、そこから新たな発見や思考は生まれません。一旦、自分の知っている知識を脇置いてみることが、「考えること」の第一歩です。

考えるとは?

「考えること」「思考」とは、インプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセスを指します。考えたと言う事は「私はあるインプットをもとに、何らかの結論を出した。ある考えに至った。」と言う意味です。

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皆さんは仕事で考えている時間はどれくらいあるでしょうか?普段の仕事の中で考える時間を増やせばもっと効率的に仕事ができます。

本書では、”資料作成”を例に説明しています。

  1. この数字をグラフ化する意義があるかどうか考える
  2. 数字を表計算ソフトに入力する
  3. 円グラフにするか棒グラフにするかなど、グラフの形式を決める
  4. グラフ作成/体裁を整える

この中で「考えている」のは1.と3.だけ。2.4.は作業であって思考ではありません。

1.をしっかり考えて、グラフの必要可否を上司に相談すれば、別のデータの方がグラフ化する優先度が高い可能性も出てきます。
3.を考えることは、誰に対して、どんなことを言うために見せるグラフか、を考えることに繋がります。

1,3で考えがまとまっていないと、完成してグラフは作っても、見る人にとって分かりづらいグラフであったり、何がいいたいのかが分からなくなります。

2,4の作業に時間を割くべきでなく、1,3の思考にたっぷり時間をかけることで、手戻りを減らすことができ仕事の効率を上げることも可能です。

なぜ?だからなんなの?と問う

世の中には過去のデータはあるけれど誰も将来を予測していない分野もあります。そういった時に「自分の頭で考えて予測できる力」があれば、将来に向けて準備や投資ができるようになります。知識を得ることも大切ですが同時に「自分の頭で考えて予測してみる」ことも意味があります

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新しい情報を見た時に、自分の頭で考えることのポイントが2点あります。

それは、「なぜ?」「だから何なの?」と問うことです。

[情報を見たときにまず考えるべき事]

1,なぜ・・・数字の背景を探る問い。
 なぜこの数字なのか?数字と何かの現象に因果関係があるとすれば何か?
2,何なの?・・・データの先を考える問い。
 過去の結果がこの数字に現れているのだとしたら次は何が起こるのか?
 それに対して自分はどうするべきなのか?

一般的な事象であれば、ネットで情報検索すれば、グラフの背景や今後の予想について解説しているサイトはいくつもあります。

しかし、自分の仕事で使うデータやグラフではどうでしょう?扱っている分野がニッチであったり、そもそもデータが社外秘だったりする場合、自分でデータを分析し考える必要があります。

日ごろからデータを見た時に「なぜ?」「だから何なの?」と問う習慣をつけ、予測することが大切です。

まとめ

今回は「自分のアタマで考える」を紹介しました。

「考える」と「知っている」の違いを認識した上で、「考える時間」を増やす、
そしてデータを見た時は「なぜ?」「だから何なの?」と問う。

自分の思考力を高める上でいいヒントになりました。

本書には他にも、思考する上でのテクニックやエッセンスがたくさんありますので、 皆さんも是非手に取って読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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